Q12. ビームトレーシング、円錐トレーシングは、領域サンプリングではありませんか?

A12(高桑) ビームトレーシングは、視線を頂点とする四角錐とポリゴン、円錐トレーシングは、視線を頂点とする円錐とポリゴンまたは球の交差判定を行う手法です。しかしこれらの手法は、レイトレーシングが提案されたごく初期に提案され、”レイ数>>オブジェクト数”という関係を前提にしたアルゴリズムです。現在のプロダクションワークおいては、アバターに代表されるように”オブジェクトサイズ<<ピクセルサイズ”という状況となり、ピクセル内の高周波成分をいかに取り扱うかが議論の対象となっています。大半が高周波成分で構成されるオブジェクト環境においては、ビームトレーシング、円錐トレーシングは、結局、ポイントサンプリングであるレイトレーシング手法に収束してしまい、アルゴリズムが単純なレイトレーシングに優位性があります。MicroPointは、レイトレーシングで扱える高周波オブジェクト(1億=100millionポリゴン程度)限界を超え、100億=10bilionポリゴンのレンダリングを実現することを目標に設計されています。

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